ビットコイン取引所の取引手数料について

先日は、ビットコイン取引所の入出金手数料を調べたので、今回はビットコインを売買する際の手数料を調べてみました。

http://finance.pomme-verte.net/?p=207

比較する取引所は先日と同様です。

売買の種類

ビットコインの売買には、大きく分けて2つあります。

信用取引

FX のように、資金に対してレバレッジをかける取引です。 資金量に対して、5倍とか15倍とかの取引が可能です。

現物取引

レバレッジをかけない取引。 資金量 = 取引量 となります。

手数料の種類

まずは、売買の際に発生する手数料にどのようなものがあるのか、調べてみました。

スプレッド

FX(外国為替証拠金取引) の経験があるので、まず思いついたのは「スプレッド」です。

FXの場合、通貨を売買する際に、価格にいくらか手数料が上乗せされていて、それをスプレッドといいます。 例えば、1ドル100円の場合に、1ドル買うときには101円、1ドル売るときには99円 といった形で、この場合、スプレッドは 2円 となります。 スプレッドは小さければ小さいほど、お得ということになります。

ビットコイン取引所のスプレッドを調べてみましたが、正直なところよく分かりませんでした。 口座を持っている bitFlyerGMOコイン を見たところ、GMOコインは800円くらいのスプレッドが設定されているようでしたが、bitFlyer はそういった様子はなさそうでした。

bitFlyer は、次に説明する売買手数料が必要ですので、そこで利益を上げるビジネスモデルなのかもしれません。 GMOコインは、売買手数料が無料なので、スプレッドで利益を出す感じでしょうか。こちらは FX と同じ感覚ですね。

売買手数料

ビットコインを売ったり、買ったりする際に、取引所によっては手数料を支払う必要があります。 また、取引所によっては、手数料がマイナス(売買した人がもらえる)場合もあり、ややこしいです。

bitbank と Zaif(現物取引) は、マイナス手数料を設定しています。

さらに、bitbank については、メイカー と テイカー という言葉でてきていて、テイカーのみマイナス手数料です。 テイカーというのは、いわゆる指値注文(価格を指定して注文する)のことで、テイカーは成り行き注文(価格を指定しない注文)のことだそうです。

スプレッド と 売買手数料 は、名前は違いますがどちらも同じ手数料です。 売買額に関わらず一定か、変動するかの違いが大きいかんじでしょうか。

スワップ手数料・レバレッジ手数料

FX のように、レバレッジをかけて取引した場合、手数料が発生します。 いわゆる スワップポイント ですね。 これは、どの取引所も マイナススワップ(支払う必要がある) となっていて、FX のようにスワップでちゃりんちゃりん というのはできないようです。

その他

Zaif信用取引については、売買して得た利益に対して手数料が発生します。 この手数料があることで、売買手数料をマイナスに設定できるのだと思います。利益手数料は売買手数料の70倍です。。。 厳しいですね。。。

ビットコイン売買時の手数料比較

手数料の種類を整理したので、各取引所の手数料を調べてみました。 以下のようになっていました。

※2017年9月3日時点

取引所 スプレッド 売買手数料 スワップ手数料 レバレッジ手数料 公式サイト
bitbank ?? イカー:-0.05 % テイカー:0.05 % - 公式ページ
bitFlyer ?? 0.01~0.15 % 0.04 %/日 公式ページ
BITPOINT 変動スプレッド制 無料 0.035 %/日 公式ページ
BTCBOX ?? 0.2 % ?? 公式ページ
Coincheck ?? 無料 ロング(買):円 0.04 %/日 ショート(売):BTC x 0.05 %/日 公式ページ
GMOコイン 800円 無料 0.03 %/日 公式ページ
QUOINEX ?? 無料 0.05 %/日 公式ページ
Zaif ?? -0.01 % 0.039 %/日 ※利益手数料 0.7 % 公式ページ
みんなのBitcoin ?? 無料 0.05 %/日 公式ページ

検討

売買手数料がお得なのは、bitbank です。 なんといってもマイナス手数料が最大の売りなのですが、どういった取引ができるのかがよく分からず、なんとも言えない。。。 口座開設すれば、いろいろ情報も得られると思います。

GMOコインのスプレッド(800円の固定)がどれくらいの手数料率になるのか、100万円で取引する想定で計算すると、以下のような感じです。

800円 ÷ 100万円 = 0.08 %

片道だと、0.04% というところです。 50万円だと、片道 0.08%となります。資金が少ない場合は、結構な手数料になりますね。

スワップ手数料は、GMOコイン が一番お得です。

信用取引をする場合は、売買手数料 + スワップ手数料が発生します。

信用取引で 100万円のビットコインを買って、翌日に101万円で売れた場合の手数料は以下のような感じです。 売りの場合の手数料はビットコイン建てだったりすると思いますが、ひとまずすべて円での計算にしています。

取引所 手数料率 手数料
bitbank - -
bitFlyer 0.11% + 0.11% + 0.04% = 0.26% 2,600円
BITPOINT - -
BTCBOX - -
Coincheck 0.04% 400円
GMOコイン 400円 + 400円 + 0.03% 1,100円
QUOINEX 0.05% 500円
Zaif 0.039% + (10000円 x 0.7%) 460円
みんなのBitcoin 0.05% 500円

よくわからないbitbank と BITPOINT、BTCBOXは計算してません。

まとめ

個人的には、FX のようにスプレッドがはっきりしている GMOコイン の手数料体系が分かりやすいな、と思いましたが、100万円程度の取引では割高という結果でした。 手数料だけで見ると、Coincheckが一番安いですね。

反対に、最大手の bitFlyer の手数料が一番高いという結果になりました。 bitFlyer は、たくさん取引すれば翌月から売買手数料が引き下げられるので、ここまでの手数料の差はでないとは思います。

3つ目の口座として、Coincheckの口座を開設してみることにします。

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