iDeCo口座は楽天証券にします。

来年2017年1月より、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入対象者が拡大され、20歳以上60歳未満であれば誰でも加入できるようになります。

https://www.morningstar.co.jp/ideco/

私も2017年1月から加入できるようになりますので、iDeCo口座をどこで開設するか調べた結果、楽天証券で口座開設することにしました。

何かの参考になればと思い、比較した内容などをまとめておきます。 比較にあたって、まずはモーニングスター社のサイトを活用しました。 なかなか便利です。

https://www.morningstar.co.jp/ideco/pension/compare/compare.html

手数料比較

iDeCo の口座維持には手数料がかかり、金融機関によって多少の違いがあります。 長期運用のiDeCoの場合、小さなな手数料の差も最終的に大きな差になってしまいますので、できるだけ手数料の安い金融機関を選ぶ必要があります。

年額手数料が安い金融機関を見てみると、以下の7社が横並びになっています。

7社の年間手数料は「2,004円」です。 手数料の内訳を見ると、運営管理機関に対する手数料が0円となっています。 運営管理機関はiDeCoの口座を開設する金融機関のことを指していて、この手数料が金融機関によって異なってきます。 これが「0円」ということは、現状では最も安い手数料と言えます。

ただし、この7社のいくつかには、但し書きが付いているので注意が必要です。 順番に見ていきましょう。

各金融機関の運営管理機関手数料

SBI証券

以下の但し書きがついています。

SBI証券(50万円未満)は2017年3月分まで新規加入で無料。その後、月額324円。

この「月額324円」は運営管理機関の手数料のことです。

私の場合、月々の拠出金額は「12,000円」です。 拠出金が50万円以上になれば手数料は無料ですが、そうなるまでには 500,000 ÷ 12,000 = 42か月 かかります。

2017年3月分(3か月間)までは無料ということですので、2017年1月から拠出を始めたとして39か月間はこの手数料「324円」が上乗せされることになり、運営管理機関手数料の合計は「12,636円」となります。

スルガ銀行

スルガ銀行SBI証券と同様に、拠出金が50万円未満の場合は運営管理機関手数料「270円」が発生します。

拠出金が50万円以上になれば手数料は無料ですが、そうなるまでには 500,000 ÷ 12,000 = 42か月 かかります。

こちらは無料期間はないようなので、運営管理機関手数料の合計は「11,340円」となります。

第一生命保険

以下の但し書きが付いています。

第一生命保険(150万円未満)は2017年12月分まで新規加入で無料。その後、月額315円。

拠出金が150万円以上になれば手数料は無料ですが、そうなるまでには 1,500,000 ÷ 12,000 = 125か月 かかります。

2017年12月分(12か月間)までは無料ということですので、2017年1月から拠出を始めたとして113か月間はこの手数料「315円」が上乗せされることになり、運営管理機関手数料の合計は「35,595円」となります。

野村証券

以下の但し書きが付いています。

野村証券(200万円以上)は2018年3月分まで新規加入で無料。その後、月額203円。 ※野村証券(100万円以上、200万円未満)は2018年3月分まで新規加入で無料。その後、月額248円。 ※野村証券(100万円未満)は2018年3月分まで新規加入で無料。その後、月額283円。

拠出金が200万円以上になれば手数料は無料ですが、そうなるまでには 2,000,000 ÷ 12,000 = 167か月 かかります。

2018年3月分(15か月間)までは無料ということですので、2017年1月から拠出を始めたとして152か月間はこの手数料「203~283円」が上乗せされることになり・・・。

まあ結構な手数料になります。

みずほ証券

以下の但し書きがあります。

みずほ銀行は2017年4月までの新規加入で6カ月間無料。その後、掛金引落口座の指定などの条件を満たせば、月額256円。

「条件を満たせば月額256円」ということなので、無料期間は6か月間のみで以降はずっと256円の手数料が必要ということになります。。。

 

楽天証券

以下の但し書きがあります。

楽天証券(10万円未満)は2017年12月分まで新規加入で無料。その後、月額226円。

拠出金が10万円以上になれば手数料は無料ですが、そうなるまでには 100,000 ÷ 12,000 = 9か月 かかります。

2017年12月分(12か月間)までは無料ということですので、実際には運営管理機関手数料は発生しないことになります。

りそな銀行

以下の但し書きがあります。

りそな銀行は2018年12月28日までに新規加入で2年間無料。その後、掛金引落口座の指定など条件を満たせば、月額262円。

みずほ証券と同じですね。 条件を満たしても運営機関手数料が無料になるのは2年間だけなので、以降はずっと月額262年の手数料が発生します。

手数料まとめ

モーニングスター社の金融機関比較でもっとも手数料が安かった7社を見てみましたが、私の場合は楽天証券を除いて運営機関手数料が追加で発生することが分かりました。

金融機関 運営管理機関手数料
SBI証券 12,636円
スルガ銀行 11,340円
第一生命保険 35,595円
野村証券 30,000円以上
みずほ証券 拠出期間中ずっと256円/月 (6か月間は無料)
楽天証券 0円
りそな銀行 拠出期間中ずっと262円/月 (2年間は無料)

ということで、手数料の面からは「楽天証券」の一択になりました。

取扱い商品比較

続いて、取扱い商品を比較してみます。 比較するのは、手数料が(まだ)安い以下の3社に絞り込みました。

各金融機関の取扱い商品

拠出金は、基本的にインデックスファンドのみで運用しようと考えていますので、取扱い商品と信託報酬などの手数料を並べてみました。

SBI証券 スルガ銀行 楽天銀行
国内株式 三井住友・DC日本株式インデックスF S 0.21% DC・ダイワ・ストックインデックス225 0.56% たわらノーロード日経225 0.21%
先進国株式 DCニッセイ 外国株式インデックス 0.24% インベスコ MSCIコクサイ・インデックス 0.86% たわらノーロード先進国株式 0.24%
新興国株式 EXE-i 新興国株式ファンド 0.39% インデックスF海外新興国株式 0.69% インデックスF海外新興国株式 0.69%
国内債券 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(DC) 0.13% インデックスファンド日本債券(1年決算型) 0.49% たわらノーロード国内債券 0.16%
先進国債 野村 外国債券インデックスF(確定拠出年金) 0.23% ダイワ 投信倶楽部外国債券インデックス 0.70% たわらノーロード先進国債0.22%
新興国債券 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 0.56% インデックスF海外新興国債券(1年決算型) 0.66% インデックスF海外新興国債券(1年決算型) 0.66%
国内REIT DCニッセイJ-REITインデックスファンドA 0.28% 野村 J-REITファンド(確定拠出年金) 1.03% 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.29%
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.31% DCダイワ・グローバルREITインデックス 0.57% 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.31%

こうしてみてみると、スルガ銀行の商品は全体的に信託報酬などの手数料が高めですね。

SBI証券楽天証券は大きな差はありませんが、どちらかというとSBI証券の取扱い商品のほうが手数料が安いですね。

まとめ

手数料と取扱い商品の両面で各金融機関を比較した結果、楽天証券 か SBI証券 のどちからを使うのがいいと思いました。

この2社のどちらを選ぶかはなかなか難しいところですが、比較した商品の手数料は、

という結果です。

ただ、主要な運用先になると思われる以下の4商品の手数料を見てみると、

  • 国内株式:同じ
  • 海外株式:同じ
  • 国内債券:SBI証券が0.03%低い
  • 海外債券:楽天証券が0.01%低い

となります。 0.03% や 0.01% というと、100万円に対して300円、100円という金額(年額)です。

運営管理手数料はSBI証券が約12,000円ほど高いのですが、私の運用期間が20年ほどであることを考えると、この差を信託手数料などの差額で埋め合わせするのは難しそうです。

ということで、トータルで考えると 楽天証券 のほうが手数料は安くなると思いますので、楽天証券iDeCo口座を開設しようと思います。

ただ、運用期間が長い方や、拠出金額の多い方はSBI証券のほうがいいと思います。 それぞれの運用環境に合わせて、お得な金融機関を選んでいきましょう。

楽天証券の口座開設は、以下からどうぞ。

SBI証券の口座開設は、以下からどうぞ。