2016年6月に、HSBC 香港の口座を開設してきましたので、簡単にレポートしてみます。
HSBC 香港
HSBC 香港 は イギリスを本拠とする金融サービス機関であるHSBCホールディングス傘下の銀行です。香港ドルの発券銀行だったりもします。
ちなみに、HSBC とは The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited の略です
日本語だと、香港上海銀行 ですね。
口座開設のメリット
HSBC 香港 は、日本では営業を行っていませんので、日本国内にATMがありません。
「銀聯(UnionPay)」に対応したATMを使うことで、出金することはできますが、入金は海外送金することになりそれなりの手数料がかかります。
正直なところ、国内で利用する限り銀行としての利便性は悪いです。
国内の証券会社では取り扱っていない金融商品を取引できる、というのはメリットかもしれませんが、手数料は高めの設定になっているので、投資上級者でなければ価値を見出せないかもしれません。
国内を中心に考えると、わざわざ香港に行って口座を開設するメリットはない、と言っていいと思います。
通常の銀行として使うのであれば、迷わず国内の銀行を使うべきです。
海外を中心に考えたときのメリットを挙げると、
海外のATMから現地通貨を引き出せる(香港ドル口座の残高があれば)
国内の銀行が預金封鎖されても安心
外貨で預金できるので、円安でも安心
などでしょうか。
どれも、万人にとってメリットと言えるものではありません。
で、最終的に口座開設のメリットは何かというと、私の場合は「自己満足」です。はい。
ものすごくお金を持っている資産家であれば、また違うのかもしれませんね。
必要なもの
HSBC 香港 の口座開設に必要なものは、以下の2点でOKでした。
パスポート
言わずと知れた、パスポートです。
これは、必須ですね。
国際運転免許証
正確には英語の住所証明書が必要で、国際運転免許証がそれの代用になります。
国際運転免許証は、お近くの運転免許センターで作成してもらうことができます。
手数料は、2,400円です。
交付には1時間ほどかかります。
当日申し込み、当日交付が必須(後日受け取り不可)なので、時間の余裕を見ておきましょう。
詳しくは、各運転免許センターのサイトを確認してください。
HSBC 香港 の窓口へ行く
口座開設のためには、香港にある HSBC 香港 の窓口に行く必要があります。
郵送などでは開設できませんので、旅行を兼ねて香港に行くのがいいと思います。
航空券は、大体往復で2~4万円くらいでしょうか。個人的にはずいぶん安く感じました。
利用する航空会社によって値段は異なりますので、スカイスキャナーなどで検索すると安い航空券を探しやすいと思います。
オーシャンセンター支店
今回は、尖沙咀 にある「オーシャンセンター支店」に行きました。
MTR(地下鉄) 尖沙咀駅から、歩いて5分もかからないところにある オーシャンセンターというショッピングモールの中にあります。
尖沙咀駅をでて、西へ向かうとオーシャンセンターが見えてきます。
HSBC 香港 オーシャンセンター支店は、オーシャンセンターの3階にあります。
エスカレーターで3階に上がると目の前にあります。
目の前に見える窓口は、お金持ち用のプレミア口座の利用者向けなので、左を向いて正面にある入口から入りましょう。
行員さんとのやり取り
今回、私の応対を担当してくれたのは、Felix Wong さんでした。
私の英語は、まあ中学生レベルくらいなので、意思疎通しにくくて困らせてしまったところもあったと思いますが、一生懸命応対してくれました。ありがとうございます!
オーシャンセンター支店に入ると、日本の銀行と同じように、番号が書かれた紙を発券する機械があるので、それを1枚取っておきましょう。
口座を作りたい
所在なさげに立っていると、行員さんが声をかけてくる(「May I help you?」といった感じ)と思いますので、口座開設したい旨を伝えました。
「I would like to open saving account.」という感じで大丈夫でした。
投資口座も作りたい場合は、
「I would like to open saving account and investment account.」という感じでしょうか。
HSBC 香港 の口座は、いわゆる銀行口座のほかに、株や投資信託を売買するための投資口座があります。投資口座は、意識して「開設してください!」と伝えないと、開設されないので注意してください。
私は、口座開設手続きの際に、株の売買がやりたいと伝えたのですが、結果的に投資口座は開設してもらえてませんでした。。。
書類の確認
続いて、ID と 住所証明書 を見せてください、と言われました。
「Do you have ID and adress proof?」という感じだったと思います。
ID → パスポート
Adress Proof → 住所証明(今回は国際運転免許証)
言われた通り、パスポートと国際運転免許証を渡しました。
サッと目を通してすぐに返してくれました。ちょっと待てと言われて、椅子に座ってしばし待ちます。
個室で手続き
しばらくすると、名前を呼ばれて個室に案内され、口座開設に向けた質問攻め(攻めというのは大げさですが)が始まりました。
聞かれた内容としては、
- 仕事は何をやっているのか? → 会社員(Office worker)
- どんな業務? → エンジニア(engineer)
- 給料はどれくらい? → 〇〇万円(日本円で伝えました)
- 口座開設の目的は? → 香港の株式投資(Investment. I want to buy HK Stocks.)
- 今日、いくらくらい入金する? → 15万円
といった感じでした。
他には、口座の種類、3か月は口座管理手数料は不要なこと、あとから口座の種類は変更できることなどを説明していただき、手続きが進みます。
今回はAdvance口座を開設しました。300万円ほどの残高がなければ、毎月1500円ほどの手数料がかかってしまいます。
後日200万円を送金しようと思います。
開設手続きの際にいくらか入金しないといけない、と言われたので、ひとまず100HKD札を1枚を手渡しました。
で、30分ほどで手続き終了し、こんな封筒に入ったATMカードと小切手帳を頂きました。
入金
個室の外にでて、窓口に並んで入金するように言われました。
日本円 15万円 と、ATMカードを渡して、「Please deposit into Japanese yes saving account.」などと言ってみました。
無事に入金完了です。
ATMカードのアクティベート
続いて、支店の外にあるATMを使って、ATMカードを有効化しておきました。
ATMの案内表示に「Withdrawal」と書かれている機械であれば出金可能です。
日本円の口座からは直接出金できないため、手続き時に入金した 100HKD が活きてきました!
ATMの表示は当然ながら日本語ではありませんでした。
英語に切り替えることができますので、英語で操作し、無事に 100HKD を出金できました。
まとめ
今回は、単身香港に行って口座開設をしました。
ネットで調べていると、口座開設が難しくなっている、代行業者を使うと簡単、といった情報がたくさん出てきます。
代行業者を使うとお金はかかりますが、楽なのだと思います。
ただ、簡単な英語ができるようであれば、個人で突撃しても口座開設は可能でした。
書類さえ準備しておけば、それほど難しくはない、という印象でした。
口座開設を考えておられる方は、検討してみる価値はあると思います。
代行業者を使うと、1~3万円くらいの手数料が必要なようですし。。
開設した口座を活用していくには、いずれにしても簡単な英語力は必要になりますので、代行業者に頼り切った口座開設は結局活用できずに終わってしまうのかもしれませんね。